中山マコトコピーライティング起業術
■僕が嫌いなメールの書き方。
結局のところ、メールにしろ、会話にしろ、重要なのは”配慮”。
この配慮こそが、人と人の交流のすべてと言っても良いでしょう。
言い換えれば、
”受けとる相手の気持ちに成り代わって考える事”が出来るかどうか?
そこにかかっています。
僕はコピーライティングの講義をする際、必ずと言って良いほど、
次のことを言います。
「自分の言いたいことを書かずに、相手が知りたい事、
して欲しいことを考えましょう!」
これが本質であり、すべてです。
例えば、
「ありがとうございました!」
と、お礼の一言を書く。
これ、普通に、何の躊躇も無く書いてしまいますよね?
でもその時、こう考える。
”相手もありがたいと思っているだろうか?”
ここを間違えると、
”何を自分だけ喜んでるの?失礼な!”
と、受けとられてしまう。
仮に、
「お会いできて嬉しかったです!」
と安直に書いてしまう。
でも相手も嬉しかっただろうか?
そう考えてみる。
すると一方的に、「嬉しかった」とは書かない方が良いかも知れない。
そんな考えが浮かぶかも知れない。
そう、メールに限らず、人と人の交流は、すべからく、
”一瞬立ち止まって、相手の気持ちを考える”
と言う事に集約されると思うんです。
そして、色んな言葉とかセンテンス、フレーズの中から、
”これが最適だろう!”
というものを選び取って、当てはめる。
そんな作業です。
文章の上手な人は、この作業を無意識に、しかも一瞬でやっています。
だからこそ、だからこそです。
言葉を沢山知っている方が強いわけです。
時々紹介していますが、故阿久悠さんがこんな言葉を遺しています。
たくさんの言葉を持っていると、
自分の思うことを
充分に伝えられます
たくさんの言葉を持っていると
相手の考えることを
正確に理解出来ます
そう、これがすべてだと思います。
言葉を沢山身につけ、相手の事を考え、最適なものを選び取り、つむぐ。
これをこそ、交流と呼ぶのです。