中山マコトコピーライティング起業術
■ちょっとした、そして見事な”予測力”。
僕はその店(串蔵)を3人で予約していました。
とっても大事な2人と、久々にじっくり話しをしたかったからです。
で、早めに店に着きました。
名乗ると、とってもハツラツとした女性スタッフが応対してくれました。
「あ、3人でご予約ですよね?」
そう言われ、「そうです。」と答えると彼女がこう言うんです。
「実は、4人席も取れるんですが、そっちにされます?
3人席よりも、ゆったり出来ると思うんですよ!」
「あ、いいね~。そうさせて!」
僕はすかさず答えました。
と、彼女、続けてこう言うんです。
「(4人がけのあるフロアを指さしながら・・・)
実は、8時から宴会が入っていて、もしかするとうるさくなるかもしれません!」
僕は間髪入れず、「じゃ、やっぱり3人席でいいよ!ウルサイのは困るし!」
と答え、3人席に向かいました。
その日の2時間は、とても素敵な時間になりました。
店の勝手な都合で、席を移らせ、
結局、不快な思いをさあせられる事があります。
例えば、バーに行く。
早い時間で席がすべて空いている。
僕は一番端っこの席に座ろうとする。
でも、バーテンさんは、
「どうぞどうぞ!席は空いてるんで、真ん中におかけ下さい!」
そう言われて真ん中に座り、結局混んでくると、
「席、移っていただいてもよろしいでしょうか?」
と言われる。
だから、端っこでいいって言ったジャン!
こんなの簡単に予測着くことじゃん!
なぜ、それが分からない?
こういう不快な思いをしたこと、何度もあります。
でも、串蔵の彼女は、それを見事にやってのけました。
「宴会でうるさくなるかもしれません。」
この一言がもし無かったとしたら・・・
僕は逆上していたかもしれません。
単に、店の都合を取らないと言う、当たり前の対応が、これほど嬉しい。
まさに彼女の、心のベクトルは、お客さんに向いています。
これが、ホスピタリティであり、小さな”ありがとうの育て方”です。
彼女はまさに、たったその一言で”店の価値を最大化してみせた”んです。
この店、串蔵(くしぞうではなく、くしくら)と言います。
新宿にあります。
生野菜と串の焼き物が実に素晴らしい、とっても良い店です。
僕は特に玉子の串焼きと、つくねにはまってます。