中山マコトコピーライティング起業術
■世の中は、“時間を守れる人”と“時間を守れない人”の2種類だけ。
「ビジネス上で、最も大切にしている事はなんですか?」。
そう問われれば僕は躊躇無く、
「時間を守ること」と答える。
私達は常に時間の流れと共に生きている。
言い換えれば、すべての出来事には始まりがあり、終わりがあると言う事。
私達の生きるビジネスの世界では、この“終わり”=締め切りである。
そう、締め切りの無い事柄など、この世には無いと言って良い。
待ち合わせ!と言う行為も、実は締め切りがあるのだ。
時間に間に合わなければ、マイナス以外生じない。
更に言い換えれば、締め切りに間に合わなければ、
その行為は、努力は、アウトプットは・・・すべてゴミ。
相手の必要とする時間に間に合わなければ、
どんなに素晴らしい出来であっても、すべてはゴミなのだ。
これがビジネスの掟である。
ところがこの締め切りと言う概念。相手から明示される場合はまだ良い。
・この報告書をいついつまでに提出すること!
・企画書をいついつまでに欲しい。
・明日までに見積もりを下さい!
・日報は今日中。
このように締め切りが明示されている場合は、
当然の事ながらそれを守るべく、誰もが奮闘する。
守らなければ、「あいつは締め切りを守らないヤツだ!」と評価され、
自らの扱いが悪くなり、収入減やポジションの変化など、
いわゆる実害を被るからだ。
これは守って当然。
出来なければ失格!最低ラインである。
しかし、本当に重要なのは、こうした、
“締め切りが明示されている要件”
の事では無い。
僕が言いたい“締め切り”とは、目に見えない締め切りの事である。
で、この目に見えない締め切りには2つの種類がある。
ひとつは、自らの内部に向けての締め切り。
要は自分との約束である。
これは外からは見えない。
だから守らなくとも、或いは守れなくとも実害は無いと言って良い。
もうひとつは神との約束。
今日のタイトルである、
世の中には、“時間を守れる人”と“時間を守れない人”の2種類だけ、
と言うのは、この“神との約束”の事である。
この神との約束には、実は具体的な締め切りが無い。
例えば、卑近な例で言えば、
・今度飲みに行きましょうよ!
とか、
・近々、提案させていただきますよ!
とか、
・○○さん、紹介しますよ!
のような、ある意味、立ち話的に・・・
或いは、話しのついでに出たような事柄の事。
更に言えば、
・来年は○○したいと思ってるんですよ!
とか、
・今年こそは××を叶えます!
のような、ある意味、外部に向けての宣言に近いモノも含まれる。
要は、『見ているのは神様だけ』の世界である。
こうした神との約束は具体的な締め切りが無いだけに、
容易に無視されやすい。
誰も見ていないからいいや!となりやすい。
が、実はここが、周囲の人達からあなたをみたときの、
実に重要な評価ポイントになっている事に気づいているだろうか?
「あの人、何となく、言ったことを守らないよね?」
「あの人、言うだけで全然実行しないよね?」
「あの人、なんかいつもテキトーだよね?」
こうした、一見、目に見えない評価は、知らず知らず堆積(たいせき)する。
ボクシングで言えば巧妙なボディブローのようなもので、
いつの間にか、ジワジワと効いてくる。
そしてある基準ラインを越えるとどうなるか?
そう、決壊するのである。
決壊した結果の評価は明快。
「あの人、なんか、肝心なコトを頼んでも、
ちゃんとやってくれそうにないよね?」
と言うことになる。
実は世の中で、どうも評価の低い人の多くは、
この“神との見えない約束を守れない!”
と言う事に起因する事が圧倒的だ!と言う事にある時、僕は気づいた。
言い換えれば、こうした視点で人を見ていくと、
まさに、世の中には、“時間を守れる人”と“時間を守れない人”
の2種類しかいないと言う事がハッキリと見えるのだ。
締め切りが明示されている事を守れないのは論外として、
実は“人から信頼される人”“人よりも良い仕事を依頼される人”
と言うのは、実はこの“決められていない締め切り”を守る能力が高い人、
と言う事になる。
さて、あなたはこの
“締め切りを明示されていない事を守る能力”があるだろうか?
これこそが僕が、
“時間を守れないのは実害=損”をしているのだよ!と主張する根拠なのだ。
さて、そんな、時間をキチンと守り続けるとどうなるか?
そう、願いが叶うのである。
極論に聞こえるかもしれないが、叶うのである。