中山マコトコピーライティング起業術

■笑うか?動くか?そこが人生の分かれ目。

はるか以前の事、関西で、ある講演会が行われました。

当時、経営の神様と言われ、起業家や若き経営者に絶大な人気のあった、
松下幸之助さんの講演です。

会場は何百人の参加者とその熱気で溢れていました。

松下さんは持論である”ダムの経営”に関して語り、
参加者も熱い思いで聞き入っていました。

講演は熱気と共に終わり、最後の質問タイムに入った時、
ある参加者がこんな質問をしました。

「松下社長はダムを作れとおっしゃるが、
どうすればそのダムをつくる事が出来るのか?
そのやり方が今1つ分からない。
具体的なダムのつくりかたを教えて欲しい・・」と。

これに対する、松下さんの答えはこうでした。

「祈る事ですな・・・」

会場からは失笑が漏れました。

「おいおい、結局、核心の部分は語らずかよ!
一番知りたい事は言わないままなんだ!」

それがほとんどの参加者の思うところでした。

が、そこである一人の若き経営者がすぐに会場を飛び出し、
会社に向かいました。

まだまだ小さな会社です。

会社に着くや否や彼は、社員を集め、こう言いました。

「今、松下幸之助先生の講演を聴いてきた。
松下先生は、良い会社を作るためには、祈る事が大事!とおっしゃった。
私達は祈っているだろうか?
お客さんの幸せ、会社の幸せ、商品の幸せ、そして自分の、家族の幸せ!
本当に心から祈っているだろうか?
まだまだ祈りが足りないと思う。
もう一度、根本から、みんなの幸せを見つめ直そうじゃ無いか?」

それから改めて全部を見直し、強化し、その会社はグングンと伸び、
押しも押されもしない会社へと成長して行きました。

その若き経営者の名前は稲盛和夫。

そう、あの京セラを作った人です。

松下さんの発言を、真摯に受け止め、冗談と思わず、
具体的な行動に移した。

その瞬間が、その日が無ければ、今の京セラの発展も、
ひいてはJALの再建も無かったのではないでしょうか?

これが講演で手に入れたヒントを、
具体的な行動に移すと言う事の意味です。

あなたは、こうした行動、取っていますか?

「自分には関係無い!」と捨て置いてはいませんか?

ヒントなんていくらでもある。

あなたの目の前に果てしなく転がっている!

それをつかまない限り、明日も未来も、
そしてその先にある筈の成功だって手にははいりません。

もう一度訊きます。

あなたは行動していますか?

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