中山マコトコピーライティング起業術
■一冊の本が、大事な大事な移転先を決めてくれた!
東京は新宿の名店、居酒屋:樽一。
この店がお客さんの命を守るために、移転を決めた話は前回書きました。
で、このお話しにはとても興味深いアナザーストーリーがあります。
僕、中山マコトが昨年末に出した、
“ありがとうの育て方。”と言う本があります。
僕はこの本に樽一の事をいっぱい書きました。
いえ、書かずにはいられなかったんです。
で、引っ越しの話しです。
樽一オーナーの慎太郎さんは、
ずっと移転先の物件を探していました。
が、なかなかこれと言った物件に巡り会えません。
そもそも、いつ来るとも知れない大地震から、
お客さんの命を守ろうと決めた移転です。
耐震のしっかりしていない物件では、どんなに好条件でもNGです。
本当に物件が決まらず、慎太郎さんの気持ちも折れそうになっていました。
で、ある日。
現在のの店舗から200メートルくらいの場所に、
好条件の物件が出現しました。
新築のとあるホテルの地下。
新築なだけに耐震強度も抜群!
しかも地下一階と言う抜群の条件です。
慎太郎さん、もちろんソッコーでエントリーをしました。
が、その物件、好条件なだけにライバルも多く、
それまで沢山の店が、書類申し込みの時点で蹴られていました。
ビルの持ち主も、実に慎重で、
本当に本気の店にしかOKを出さないつもりです。
もちろん一旦貸したからには、
長く続いて欲しいと言う思いも強く持ったオーナーさんです。
で、その交渉には間に1社入り、代理人をやってくれています。
樽一の正式交渉の日。
その代理人さんは、”ありがとうの育て方。”を持参し、
ビルのオーナーに見せました。
「今回、ご紹介するのはこのお店です。
この店の事を取り上げてくれた本があります。
先ずはこれを読んでみて下さい!」
代理人が渡した本をオーナーは食い入るように読んでくれたそうです。
そしてこう言ってくれました。
「ここに決めましょう!
自分でいくら売り込んで来られるより、この一冊に書かれた物語が、
樽一さんの素晴らしさをすべて語っていると思います。
この店なら大丈夫!
他にはもう当たる必要はありません。
決めましょう!」
こうして、樽一の移転先は決まりました。
さて、この物語の本質はどこにあるのでしょうか?
それは・・・
メディアのチカラです。
僕の書いた、”ありがとうの育て方。”は雑誌でも無ければ、
テレビのドキュメンタリーでもありません。
が、樽一の特徴とか志が、まさに尖っていて、他に無いものだったからこそ、僕はこの店を取り上げました。
言い換えれば、活字にしたくなる店だったわけです。
そして結果的に、その活字になった事で、
慎太郎さんが一番頭を悩ませていた移転先問題にケリがついた。
この本が無ければ、今も尚、移転先は決まらず、
日々やきもきイライラする日々が続いていたことでしょう。
特徴を持つと言う事、メディアに取り上げられると言う事は、
自ら売り込むこととはまったく違います。
メディアが取り上げたくなる売り物、強味を身につける事です。
メディアの側だって、面白いネタを日々探しています。
材料が欲しいんです。
さてあなたのビジネスはメディアが求めるだけの売り物を持っていますか?
メディアが飛びつくだけの、他には無い売り物を持っていますか?
一旦、足を止め、そこを考えてみるのも良いかもしれませんね。
<樽一の素晴らしいホームページ>
移転情報も詳しく載っていますよ。
http://www.taruichi.co.jp/